「大丈夫ですか?すっごい音がしたけど」

「あ〜うん、すごい音がしたよね〜?深谷君」

「…一瞬、星が見えました…」

「あ、深谷君も?漫画の中の話だと思ってたけど、あれ本当だったんだね〜ははは」

「ははは…」

オレがつられて山形さんと笑っていると、深谷君がため息をついて落ち込んでいるのに気づいた。

「何でそんなに、落ち込んでるの?」

「ん…何かハルの事になると、周りが見えなくなるなと思って…」

「へ?」

真顔で小学生らしからぬ、ものすごい告白みたいなセリフを言われ、心臓が跳ね上がった。

「何言ってるの?深谷君、いまさら〜」

「へ?」

山形さんまでもが、深谷君のセリフを肯定するような事を言い出したではないか…

「ロイズは昔から、フレアの事となると周りが見えなくなってたじゃん…普段は冷静なのにね〜」

「あ…ああ〜前世の名残ですね〜」

ははは…と笑って、動揺をごまかした。