「そう…果たして、今も海底人は生きているのか？です」

「まさか…」

「生きていないとは言い切れないでしょう？可能性としては、大だと思いませんか〜？」

「確かに…海底人は長寿ですし…フレイヤースは滅びたけど、トラストとパラストがどうなったかは、不明のままです…」

「そうなんですよね〜どうなったんですかね〜？というか、大丈夫なんですかね〜海の汚染とか…結界魔法と浄化技術が進んでいたとは言え、大昔の事ですしね〜」

「可能性があるとして…現代、この時世に発見されていないというのは、無理がないですか？」

「そうでもないのでは〜？地球にだって、まだまだ謎の多い場所はたくさんあると思いますけど〜？」

「…バミューダ海域とか？」

「さすが、目の付け所が良いですね〜」

「位置的に考えると、トラスト王国ですね…」

「ほほほ…この話は、今日はこれぐらいにしましょうかね〜日も暮れてきましたし、お母さんが心配していますよ〜？」

私がそう言うと、深谷君は今気づいたように辺りを見回しました。