「何して遊ぶ〜?」

「…」

深谷君の静かな視線が、遠くを見ている…

自分も一瞬、このハイテンションについて行けず、深谷君の憂いを帯びた顔を見ると言った。

「…昨日、寝てないんだよ、山形さん…」

「ああ…うん、そうなんだ…じゃあ仕方ないね…」

「うん…」

「…今すごくアワレまれた気がするんだけど…」

泣きマネをする山形さんが、上目使いでこちらを見たので仕方なく答えた。

「えっと〜オレはですね〜深谷君、何かある?」

「…散歩」

「あはは〜散歩か〜ロイズっぽくていいね〜」

「そう言えば、ゆっくりした事ないもんね〜オレも海底散策したいな〜」

「いいね〜」

「ちなみに山形さんは、何がしたいんですか?」

「えっとね〜花火でしょ〜?スイカ割りでしょ〜?あ、あとビーチバレーも外せないな〜」

「…何で全部、海の外…」

「まぁまぁ深谷君、徹夜明けのテンションなんて皆こんなものだから…」