昨日、熱い友情のハイタッチを交わした三人で、作戦会議を涼しい図書館で行う事になった。



「え〜では第一回『宝探し大作戦』会議を始めたいと思いま〜す♪」

「いいですね〜そのネーミング」

山形さんが付けた会議名に、オレは小さな拍手を送った。

「第一回って…」

「やだな〜深谷君〜そんな所、突っ込んじゃ〜」

陽気に受け流した山形さんは、フレイヤース宮殿の見取り図を机の上に広げた。

夏休みも残り少なくなった図書館には、朝早くから来ている生徒が結構いたりして驚く…

そっか、宿題の追い込みか〜

ま〜4日あれば何とかなるかな〜ははは…

「ハル…宿題終わった?」

深谷君がオレの顔をのぞき込んだ。

「はははは…」

「え〜?大丈夫?ここはやっぱり、僕の本で感想文書いちゃえば〜?」

「ははは…いざとなったら、そうします」

「始めようか…」

深谷君のため息混じりの言葉で、会議が始まった。