自分も記憶をたどりながら、見取り図作りを手伝っていく…

ハルはそれに参加する事は出来なかったけど、興味津々で出来上がっていくのを見ていた。

先生も積極的に参加して、着々と出来上がっていった。

その見取り図を作りながら頭の中が、整理されていく気がする…

平面図の宮殿がイメージの中で立体に浮かび上がり、その中を自分が歩き回っている気分だ…



「出来た〜♪」

山形さんがペンを置くと、両手を上げて言った。

「ほぉ〜これは素晴らしい出来ですね」

高田さんが見取り図を見ながら、ため息をついた。

「いい出来だと思いますよ〜」

先生もご満悦だ。

「気分出ますね〜宝探しの…これ防水加工して来ますよ、オレ」

「それは助かるな〜ハル君任せたよ」

山形さんの手から、ハルに見取り図が手渡された。

先生もこのお祭りムードに、乗せられたみたいで…なんのかんのと、全員参加だ。


夏休み終わりまで後、5日…か…