「なるほど…では、どうやって入ればいいんですか?」

高田さんが興味津々で、たずねた。

「魔法道具での装備が必要です…」

そう自分が答えた。

「それって、永遠にムリなんじゃ…」

ハルが、はははと笑った。

「なるほど〜その手がありましたね〜」

「は?どの手ですか?」

一斉に先生の意味不明な言葉に、突っ込みが入った。

「いえね〜皆さんには、宝探しをお願いしようかな〜と思いましてね〜?」

「ええ?!?」

どよめきが起こった。

「宝探しって…そんなものあるんですか?」

「一応、国ですからね〜?高田さん」

「そう言われれば、あったような…」

「それが本当なら、スゴイじゃないですか〜探しましょうよ、皆で〜」

「いいね〜ワクワクするね〜宝探し〜♪」

ハルと山形さんが、目をキラキラさせながら言った。

「あ、でもフレイヤースの財政って…」

と高田さんが言いかけて、先生が人差し指を口元に当てると、片目をつぶって『内緒ですよ』と言った。