「かもしれませんね〜?ほほほ…でもユラは、長生きなさったのでしょう?大丈夫じゃないですか〜?」

助けを求めるように、山形さんが自分を見た。

「…大丈夫…です…」

たぶん…と心の中で呟いて、目をそらした。

過去の事を今、真剣にたずねられても答えようがない…

「ほほほ…冗談ですって〜ユラは体質的に影響を受けなかったみたいですね〜つくづく適合者でなかったのが残念でなりませんよ〜」

「ははは…もし適合者だったら、フレアと結婚してた訳ですよね〜」

「え〜そうだったんですか〜?」

ハルが楽しげに言った。

「そうそう♪」

もしも話に花が咲いている横で、先生がアイコンタクトを取ってきた。

「…悪いんですけど、明日も海底に行ってもらえませんか?」

「…やっぱり、写真が必要ですか?」

「いいえ〜それは山形さんにでもヒマな時にお願いするとして、ちょっと研究室の方なんですよね〜」

「…気になる事でも?」