「へ〜そうだったんですか〜でもどうして、ユラが封印の間に出入りしてたんですか?」

「ん〜?そう言えば、どうしてですか?先生」

人事のように、山形さんがたずねた。

「ほほほ…初めは面白半分で、適合試験を受けてみたのが始まりでしたかね〜」

「は…ははは…」

さすがに、山形さんの笑顔が引きつる…

「それからですかね〜?ユラはあのクリスタルに囲まれた空間が気に入ったようでしてね〜」

「そんなに気軽に、出入りしていいの?修子ちゃん」

「まぁ、問題はないですからね〜それに、あの部屋に好き好んで入りたいという人は、あまりいなかったですし…」

「え…そうだったんですか?」

「私も用がなければ、近づきたくない場所・ナンバーワンでしたからね〜?」

「…そう言えば私も、あまり好きではなかった気がしますよ、先生」

「ですよね〜?」

高田さんと先生が、和やかに笑い合った。

「は…ははは…もしかして、体に影響があるとか?」

おそるおそる、山形さんがたずねた。