「これで、あそこには近づかない方がいい事が分かって、良かったですよね〜ほほほ…」

「もしかして、中の写真が欲しいと言うのは…」

「運が良ければ大丈夫かな〜?みたいな?」

上品に頬に手を当てて微笑む先生を見て、脱力した。

「ははは、そうだったんだ〜先に言ってよ修子ちゃん、人が悪いな〜」

ハルが穏やかに笑っている…

実験台にされた事には、気づいていないようなので黙っておこう…



「良く撮れていますね〜思ったより壊れていないですし…正直、封印の間の入口が無事だったのが意外です…」

先生がデジカメの画像をチェックしながら呟いた。

「…実は自分も、そう思いました…いったい何があったんですか?」

あの不自然な宮殿の壊れ方を見た時、感じた疑問をたずねてみた。

「今は何とも言えません…もう少し調べてみないとね〜?」

…暗に調べて来いと言っているのだろうか…

「オレも手伝いますよ〜ね?深谷君」

「本当ですか〜?ありがとうございます。山形さんも、きっと喜びますよ〜?」

「ふっふっふ…もちろんですよ〜ぜひ今度は、僕も連れてって欲しいな〜♪」