助けを求めるべく何度も彰人さんの携帯に電話するが、無情にも毎度感情のない電子的なお姉さんに繋がってしまう。

「あき、ひゃんっ、たしけて……っ」

助けを求めている間にも、変態は何やら怪しい呪文を唱え始めている。

「チチン、プププイっ、魔法のティーポッドをこすると~」

陽気に歌いながら私の服を脱がしにかかる。

「いやだー、犯されるー」

「出てくるのは~、ジャスミンティーの妖精~、ルリルリちゃーん」

「いやだぁーっ、この人おかしいよー。本物の変態だよーっ」

何度目かの電話でやっと彰人さんに繋がり、必死に助けを求めた。

「あっ!あき、ひゃん、助けて……っ!」

『何ぃっ、大量出血だと、大変だっ。早くOPE室の手配と、輸血の準備をっ!』

「……だれと、しゃべってんだよ、このばかっ、いっしょうのろってやる、おぼえてろよ、このやろう……っ」

『ははは、そんな悪態つけるなんて元気じゃないか。精々、変態同士仲良くしろよ』

「あ、あきひゃん、ごめ、ごめんなさい、見捨てないでっ!」