「ここ座れ」

部屋に入ると他にも幹部であろう奴が数人いた

「こいつこの前の…、あいつの弟か」

「どうも、綾華の弟の綾輝です」

とりあえず名前は言っておいた
これ2回目じゃね?

「綾華ちゃんの弟くんがなんでこんな所に来たのかな?」

ニコッとしながら聞いてきた
絶対こいつ腹黒い

「その件ですけど、綾華に謝って下さい」

「は?」

確かに率直過ぎたかもしれない
でも怒りを抑えきれるほどよくはできていない

「綾華に何か言ったのあんた達でしょ?」

「……」

みんな黙ってしまった

「どうせ、最低とかなんとか言ったんでしょ?」

一人のやつがビクッてなった

「なんであんなやつに謝んないといけないんだよ、あいつは男を物のように扱ってんだぞ?」

確かにそうかもしれない…
だけど

「綾華、いや…姉貴をそんな風にしたのは男です」