side 花柳

急に廊下を歩いているとさっきの女と先輩であろう男が二人で喋っていた。

「あの女」

「静かにしないとバレちゃうよ?」

「あ?、そのまま通り過ぎねぇのかよ」

「まぁまぁ、ちょっと会話聞いていこうよ」

「盗み聞きはよくないですよ?」

てか……。
会話……

「やっぱりあの女最低じゃん」

その会話はあの男とヤる約束をしている会話だった。
しかも誘われたら断らないって、どうなんだよ。

「いいじゃん、あの女の子スタイルよさそうだしさ」

「そんな事思ってるのなんてお前くらいだぞ」

「あれ?、そうなのぉ?」

皆が頷いた。

「兎に角、あの女は目障りだな」

「そーだな」

「まぁ様子見ようぜ」