「あ、ありがとう」

久しぶりに俺も弾きたくなってきた…

「本郷悠、ちょっと貸してみてくんない?」

「お前何いっ「いいよ…」」

本郷悠は不安そうな顔をしてたけど渡してくれた

「お、おい」

「れんくんは静かにしてて」

そう言うと皆んなが静かになった

♪〜♪〜♪〜♪♪♪♪〜♪

頭の中で歌いながら弾いた

「「「「「…」」」」」

周りを見るとみんな目を見開いてこっちをじーっと見ていた

「ありがとな」

とりあえず本郷悠にギターを返した

「綾華ちゃん弾けるの?」

「まぁな…、じゃぁこ「すげぇー!」」

うるさっ
誰だよって…宮森蓮二かよ…

「うるさいですよ?」

「耳の鼓膜破れるかと思ったぜぇ〜」

「蓮二、静かにしろ」

みんなに言われてやんの

「綾華ちゃん…」

本郷が下を向きながら俺の名前を読んだ

「何?」

早く帰りたいんだけど

「僕にギターの指導してくれない?」

「は?、なんで」

そんなめんどくさいことはやりたくない

「また弟が学校祭でバンド組んでギター弾くんだけど人数が足りないから僕も参加することになっちゃったんだ…」

やっぱり今朝のは…

「弟に教えてもらえばいいんじゃねぇーの?」

「悠希は僕より弾けるんだけど自分の事で今は精一杯なんだ…」

ふーん、あの子悠希って言うんだ
でもどっかで…