「お前は?」

お前なぁ…、一応俺の方が年上だぞ
まぁいい

「通りすがりの高校生だけど?」

「あっそ、で、さっきなんて言ったの?


こいつ聞こえてなかったのか

「チューニングがズレてるって言ったの」

「どこ?」

こいつまだギター歴浅いのか…

「貸して?」

「……」

「壊さないよ、私もギター持ってるから」

俺は一応ギターは昔やっていた
他の楽器も

「そう…なのか」

その男の子は静かに渡してきた
それを大事に受け取ってその子の隣に座った

「はい、これでいいと思うよ」

♪〜♪♪〜♪

「あっ、本当だ」

「いい音だね」

「まぁな、ありがとな」

「どういたしまして」

それより、学校…
やば

「じゃ、じゃぁ学校遅刻しそうだからもう行くね」

「俺もだ、家帰って着替えねぇと」

一応お別れを言ってその場を離れた