「女、毎朝毎朝うるっせぇんだよ」

「僕達に近寄らないでよ」

「早く俺らの前から消えろ」

などと暴言を吐かれる。
でも私としては凄く好都合。

「では、失礼します(ニコッ)」

最後まで嘘の笑顔で……。
バレないように……。




「仕事終わったぁ…」

私は誰もいない廊下で言葉をもらした。

「何の仕事が終わったの?、九条さん」

チッ……
声がした方を向くと一人の男子。

「先輩ですか、何で私の名前知ってるんですか?」

なるべく笑顔で話をした。