「‥‥ぃ……ゃん」

「おい……ねぇちゃん」

「おいっ、ねぇちゃん!」

うるさいなぁ
目を開けるとそこには綾輝が心配そうにこっちを見ていた

「ここは…」

「家、俺が運んできた」

でも的場楽がいたはずだ、だがそれを聞くのはやめておいた…想像がつくから

「綾輝ありがとな」

「あぁ、熱あんのに無理するからだ」

濡れたタオルを俺の額に乗せてくれた

「綾斗は?」

「兄貴ならコンビニ」

コンビニか…
ミルクティー買ってきてくんねぇかなぁ


ガチャ

「起きてたのか」

「今さっきな」

兄貴はコンビニの袋の中をあさっていた

「ほら」

「買ってきてくれたのか?」

「好きだろ?、ミルクティー」

俺はコクッと首を振ってミルクティーを兄貴から受け取った

「さぁ、俺は風呂入ってくる」

「あぁ、綾輝ありがとな」

「いいって」

「俺も下行くわ」

「兄貴もありがと」

兄貴と綾輝は少し笑って出て行った