意識がもうろうとしてる中頑張って目を開けると

「倒れてる…」

その男は俺の隣にいた
俺はすぐに立とうと思ったが足に力が入らなくて立てなかった

「おい、大丈夫かよ」

顔をあげるとそこには

「的場…楽」

「んっ」

的場楽は手を出してきた
気を使ってきてるのだろうか

「別にいらない」

次は何とか立てたが…

「あっ、おっと」

すぐに立ってもまた倒れそうになってしまった
そこを的場楽が支えてくれた

「は、なせ」

息が荒くなってしまう…
熱がだいぶ上がってきているせいだろうか

「お前‥‥」

おでこにひんやり冷たい感触
手…か?

「すげぇ、熱じゃねぇか!」

「いいから離せっ」

俺はそう言った…
だがやはり離してくれるはずもなかった

「お前、いぇって‥‥」

俺は気絶してしまっていた

「どーしろって言うんだよ…」