バキッ…

「ふぅ…」

これで何人目だろうか
家を出てから15分くらいしかたってないのに10人以上は殴った

「あぁ…、熱がまた上がってきたな」

キュッ
帽子を深く被り直した


『ねぇねぇ、君一人〜?』

ほら…
また出た、どんどん湧いてくんな

「そうなんですぅ〜」

後ろを向くと3人の男が立っていた
ここじゃ人目つくな…

「道に迷ってしまったんですけどぉ〜」

演技をしてそう言うと男達はだんだん私に近づいてきた

『そうだったんだぁ、じゃぁ俺達が道案内してあげるからついて来てくれるかな?』

「本当ですかぁ?、助かります」

そう言うと後ろの男達2人がにやけていた
ほらね…