「ありがとな」

「別に」

俺は家に帰ろうと歩きだした時

「手当は?」

「自分でやれる」

冷たい言葉を言い残して、家に帰っていった


「ただいま、救急箱あるかぁ?」

「ねぇちゃん、どーしたの?」

弟の、綾輝に切った所の腕を見せた

「その、傷!」

見せると目を見開いていた
俺は兎に角家に上がった

「痛って!」

今は綾輝に消毒してもらってるけどすごい痛い……

「それくらい我慢しろよな」

「可愛くない……」

「何だって?」

「何でもねぇ」

その後は余計な事を言わず黙って手当てをしているのを見ていた

それにしても綾斗いなくてよかった
綾斗がいると面倒くさいからな