辺りはもう真っ暗だ。

『見ーつけた』

俺は声のする方に振り返ってそこにいる人物を確認した。

「やられにでも来たのか?」

『なわけ、お前を今日この場で倒す!』

「どーした?、雑魚の戯れ事か?」

『な、なんだとっ!』

「お前一人で何ができる…」

『はっははは、一人でお前に立ち向かうほど馬鹿じゃない』

彼の言葉が合図だったかのように、路地から鉄パイプを持ったやつやら、ナイフを持った奴までいる

『さぁ、始まりだ』

オラァーーーー!!

男達が一斉に俺目掛けて走ってきた

交わして

ドカッ
蹴る

交わして

バキッ
殴る

の繰り返し……
骨がおれるな

そう思っていたとき……

「おい、それは卑怯なんじゃねぇーの?」

一人の男の声が響いた。
でも聞いた事のある声……


そうだ、やっぱり

「的場……楽」