連れてこられた場所は保健室だった。
ドアを開けると花柳のメンバーがいた。

「こんな所に連れてきて何の用ですか?(ニコッ)」

「お前、昨日俺の事蹴っただろ」

「そうだとしたら何なんですか?」

「謝れよ」

「はい?」

何を言い出すかと思ったら、謝れって……。
どんなけガキなんだよ。

「俺に謝れって言ってんだよ」

「……」

「早くしろよ」

「……」

「何か言えよっ」

「……」

宮森蓮二が堂々痺れを切らしたようだ。
ガッ……

「人の話聞いてんのかよ!?」

宮森蓮二に首もとを捕まれ軽く持ち上げられた。

「…………」