「ただいまぁー」

私はあれから午後の授業を受け家に帰ってきた。

「お帰りぃー」

綾輝は部活だったな。
じゃぁ、綾斗だけか……。

「なぁ、綾斗」

「何だよ」

「今日さぁ、宮森蓮二を……」

「宮森蓮二を?」

「蹴っちゃった……」

「………………は?」

俺は今日あったことを綾斗に全部話した。
そしたら綾斗は大笑いした。

「綾斗っ!、近所迷惑だっつうの!」

「わりぃわりぃ」

やっと笑いが収まったらしい。

「まぁ、いいんじゃね?」

「何が?」

「もうそろそろ限界だったんだろ?」

「まぁな、いい子ちゃんぶるの疲れたし」

「そうか、ならもう自分の好きにしていいぞ」

「あぁ、わかった」

俺はそう言い残してリビングを出た。