『さっきの人って?』

私は今さっきの授業を終え椿と話している。

「特に何にもないよ」

『そっかぁ、何かあったら言ってね?』

「うん、わかってる」

椿は優しい……。
私何か足元にも及ばないくらいに。

『綾華聞いてる?』

「あっ、ごめん」

『もぉ~』

頬を膨らましてかわいい。
やっぱり女の子だなぁ。
当たり前か……。

「ごめん、ちょっと用事思い出しちゃった」

『わかった、教室行ってるねぇ~』

「うん」

私は椿と別れて保健室に向かった。