『綾華、次移動教室だから行こっ』

「うん」

ホームルームが終わり椿が私の席に来た。
私も教科書等を持って椿と教室を出た。



「綾華」

歩いていると誰かが私の名前を呼んだ。
でも私と約束したはずだ……

「綾斗」

私が名前を呼ぶとニコッと笑ってきた。
はぁー

「ごめん椿、先行っててくれない?」

『うん、分かった!』

「ごめんね」

『綾華も授業遅れないように来てよっ』

私はコクッと頷いて椿は先に行った。


「約束」

「確かに約束を作ったのは俺だなw」

約束とは学校では絶対喋らないこと。
綾斗はモテるし。

「何の用?」

「冷たいな、学校だからか?」

「そうだね、それはある」

「綾華を呼んだのは気分だ」

笑い事じゃないよ……。
まぁ、いいや

「じゃぁ、私戻るね?」

「あぁ、じゃぁな」

私達は別れた。