「何だ意見か?ハハハハハ、喚け喚け。そして自分の無力さに絶望しろ」
 ポリュペモスにそう言われた少女。
 だが、ポリュペモスの言うとおり持ってる武器は効かないし、運動に自信がない少女に勝ち目などはなからない。
 更にバンディットは完全に心が折れていて微動だに出来ず、少女には起死回生するような手立てはない。
「さあどうする?命乞いでもするか?」
 ポリュペモスのその一言にバンディットは命乞いを始め、ポリュペモスはバンディットのその様子をバカにしたように笑った。
 私の人生もここまでか・・・。
 バンディットの姿を見た少女の頭の中にはマタナイの言葉がリピートされ、自身の愚かさを肌で感じていた。