「へ、へぇー・・・・・」
「で、100年前にこの祠近くに青い何かをお供えした大主様が信じられない力を得て、この場所を収めたって話よ」
 それを聞いた女性は真っ先にあの青い果物が頭に浮かび、その魔女にバレないよう笑顔を見せた。
「私もこの辺飛び回っているけど、そんなの見たことないし」
「な、なるほど」
「貴女も見てみたいと思わない?」
「・・・・・いえ、興味ないです!!」
 それを言った少女は一度マズいという顔になったのだが、相手の女性はそのようなことなど気にしていない様子だった。
「まあそれはそれとして、軟膏(なんこう)持ってない?」
「ナンコウ?」
「魔女の軟膏よ魔女の軟膏」