「み・・・・・みず。・・・水」
「水。あ、白い果物があるんでどうぞ」
 少女が白い果物を渡すと女性はそれを一つ、また一つと少女が先ほど取った白い果物全部を平らげた。
「はぁー落ち着いた」
「・・・・・」
「あら?何かあった?」
「・・・・・いえ」
「そう?よかった。私はてっきり私が白い果物を全部食べちゃったから怒っているのかと」
「もしかしてワザとですか?」
「あなたも魔女なんだから、それくらい見破らないと」
「魔女?」
 少女はこの女性が最初何を言ってるのか理解出来なかったが、相手の頭に被っている帽子を見て意味がわかった。
「あなたも魔女でしょう?」
「あ、いえ。私は猫ちゃん先生に連れられて」