少女から寝息が聞こえ、川の流れる音以外何もないこの場所でゆっくりとした時間・・・はすぐに終わった。
 はあ、はあ、はあ・・・。
 どこからか謎の音が聞こえ、それが少女の眠気を妨げた。
「もうなんなの」
 身体を起こした少女の目線の先には、少女と似たような帽子を被った一人の女性がこちらに向かって走ってきた。
 しかもその女性はかなり年季の入った竹ボウキを持っていて、運動不足なのか身体がフラフラしていた。
「だ、大丈夫ですかーーーーー!!」
 その声が聞こえたのか、女性は少女のもとへ走ってきて、少女のもとについて早々、その場に倒れこんだ。
「ぜえー、ぜえー、ぜえー」
「あ、あの大丈夫ですか?」