チャイムが私を急かすように鳴る。
告白された当日に答えをだすのは、どうなのか分からないけど、
言おう……言うんだ……言わなきゃ……!
「太陽!ちょっといい?」
驚いた表情を浮かべながらも頷く太陽。
周りがうるさかったから、みんなには聞こえていないはず。
結構、私の声は大きかったかもしれない。
まぁ、いいか。
場所も替えることもない。
あまり人のいない廊下まで手を引く。
そして、息を深く…深く吸って……
「私、やっぱり……っ」
“私やっぱり、太陽とは付き合えない”
この言葉をかぶせるかのように、太陽は口を開いた。
「言わなくていいし、分かってる。」
太陽は明るい笑顔で私に言った。
「だけど、約束してほしいんだけど…」