日が昇って、朝がくる。
プロポーズから、1日目。
本当の正体が分からないこの気持ちは
一体なんなんだろう……?
恋でも……あこがれでもない……
この気持ち…………。
深い深いため息をつきながら、学校へ歩き始める。
公園に咲いた、桃のように色づいた桜が散っていく。
「太陽………本当に友達でいてくれるのかな………」
こっそりと呟いた言葉は、風に乗って消えていく。
「………おはよ!」
ガバッと私に乗っかってきたのは……
「玲央君………」
私の言葉に当たり、と笑っている
そんな笑顔にも、引き込まれてしまいそうで
心臓が熱くなる。
小麦色に焼けた、すこし筋肉のついた腕が、私の首に絡んでる。
「和葉、元気ないね?」
耳元で聞こえる声に、私の身体中は熱くなる。
これにも私の心臓は反応しちゃって
ドキドキと音をたてる。
これだって、
プロポーズされたからだもん…
恋なんかじゃ……ない。