「な、兄さんが!?」
あの後、シオン王子様の自室へ行き、状況を説明した。
のだが、
「大丈夫!?されたのはキスだけ?」
異常なほど心配されてます。
「し、シオン王子様?」
「ん?どうしたの?葵。」
「先ほどまでとキャラが違うような・・・?」
シオン王子様は一瞬キョトンとしてから、クスリと笑った。
「あぁ。君に説教されてから、自分に正直に生きようと思ってね。」
そう言って微笑んだシオン王子様があまりにも幸せそうで、つられて私まで笑ってしまった。
それから他愛のない話をしてシオン王子様に送られ、部屋へ戻ると、そのまま眠りについた。