「葵。」


不意に名前をよばれた。


「はい?」


「俺のことは名前で呼べ。」


「き、急にどうしたんですか?それに、王子様はを名前で呼ぶのはちょっと・・・」


「俺が良いといっているだろう。」


あ、ちょっとすねた。そんな王子様の頼みをきかないわけがなく、


「分かりました。アレン様。」


「それでいい。葵。さぁ、パーティーに行くぞ?」


パーティー?え、夕食じゃないの?


「え、パーティーって・・・?」


「なんだ、聞かなかったのか?今日はパーティーだ。俺の弟の誕生日だから。」