すると、女の人が勝ち誇ったように笑顔をむけた。



「アレン様ぁ。今、この無礼な女に身の程をわ
 きまえさせてたところですのぉ!」


さっきよりも高い声で、媚びるように言うと、次は私の方に向き直った。




「さっきも言ったように、ここはあなたのよう
 な気持ち悪い髪の女が立ち入っていい場所じ ゃないの!そうですよねぇ、アレン様ぁ!」




キモチワルイ



「葵ちゃんの髪の毛、気持ちわるーい!こっち
 来ないで!」


昔、学校の女子に言われた言葉。


ははは、最近思い出してなかったのに、ダメだなぁ。


「葵様?」


リセに不思議そうに訪ねられた。