1時間後


「はぁはぁ、ち、力強、すぎ・・・」



疲れきっている私とは対象的に、リセはその顔に笑顔を浮かべている。


「完成!スッゴクキレイ!」


今の私は薄い水色に、青いバラがあしらってあるドレスを身にまとい、髪はウィッグを外した状態だ。



実はさっき、異世界から来たことや、髪のことを、リセに話したのだ。すると、


「すごいね!それにこの髪!とってもキレイ!
 どんな葵でも、私は大好きだよ!」


と、最上級の笑顔で言ってくれた。


その後、


「こんなキレイな髪を隠すなんてもったいない!」


ということで、ウィッグを外すことにした。



「じゃ、行こっか!」