私は、ずっと前から、
幼なじみの英斗に、
恋をしている。
ずっとずっと、いつでも一緒だった、
英斗。
きっとあいつは、私のことを、
『ただの』幼なじみとしか
思っていないんだろう。


一度、「好きだ」と、
言われたような気がする。
夕日の綺麗な日の、帰り道のことだった。


あの頃の私は、まだ好きとか、
よくわからなかった。
でも、英斗のことは、
大好きだった。
英斗は、
どっちの意味で言ったんだろう。


あの後、私たちの間に変化はなかった。
きっと、幼なじみの好き、なんだろうな。
恋人の好き、だったらよかったのにな。