いつものように一緒に帰った日。
その日は、
夕日が本当に綺麗で。
その夕日を背景にした杏理の笑顔が、
本当に、可愛くて。


「好きだ」


思わず、言ってしまった。
杏理は、首を傾げた。


「私も好きだよ?」


きっと、
あいつには分かっちゃいなかったんだ。
杏理は、恋なんてまだ知らない。


その後、俺たちには何も変化はなかった。