「いらっしゃいませ~」
コンビニに来たはいいが
特に何をすることもなく
雑誌の立ち読み
それから15分後くらい経って
「あれ……………悠斗?」
ふいに名前を呼ばれ振り返った先に
「由奈?」
由奈がいた。
「えっと、………えと……………お久しぶり」
「おう…………」
あの保健室の一件から
会うことはなかった由奈
今学校が終わったのか制服姿で
まじまじ見るとやっぱり可愛い
………………とかは思ってしまう
「あの………何かついてます?」
「あ、いやっ」
そんなに見つめ過ぎてたのか
顔を鏡で確認しだす由奈
その姿が何だか可愛すぎて
「………ふっ」
思わず笑ってしまった
「えっやっぱり何かついてるんですか?!」
「うん、ついてる」
わざと意地悪してみた
「えっ、えー?!」
急いでまた鏡を出し確認する
由奈は………天然なんだな笑
可愛くて天然か……………
「どこだろ………わっ!鏡がっ」
それに加え、鏡を落とすドジっぷり
天然無自覚でドジっ子か
可愛くて天然で少しドジ…………
心の中でもう一度唱えて
いつか聞かされた彩奈の言葉を思い出す
『ホントに可愛いんだからぁ!』
俺の気になる人の情報
それと今の由奈はまるかぶり
「ふっ…………どんだけ女々しいんだよ」
「えっ、何か言った?」
「いや、何も?」
「そっか……」
いけね………由奈とあの人を重ねるとか
最近の俺はどーしたんだろうか
これ以上、由奈といると
俺はコイツのこと……………
「………悠斗?」
「ほんと何もない。帰るか、送る」
これ以上考えたくなかった
大切にしたかった
あの人に対する気持ちを。
意外に由奈とは家が近くてビックリしたが
それは彼女も同じことで。
「すぐ会えますね!……あ///」
何故か自分で言ったことに赤くなっていた
「いつでも遊びに来ていいよ」
なせかそう言ってしまった俺は
自分でビックリしていた
目の前でもっとびっくりしている人
「あ、いや、そんな悪いですし!」
「由奈なら………大歓迎(笑)」
もう自分でも口が言うこときかなかった
でも由奈なら、他の奴と違うし
大歓迎と思ったのはホントのこと