俺はますます興味を持った
まさか俺のことを知らなかったとは
「俺、自慢じゃないけどさ」
「はい?」
「結構TV出てるんだけど」
「あ、TV見ないんで…」
え、今時の女子高生が
テレビを見ないだと?!
「な、なんで?」
「見る時間がないほど忙しいといいますか」
「そ、そっか」
なぜか俺の方がタジタジになる
「まぁ改めまして、神崎悠斗」
ヨロシクの意味を込めて
手を前に出した
「よ、よろしく?です……」
そう言って頭をぺこっと下げた
俺の手………さびしい。。
行き場のない手を引っ込めて
俺は尋ねた
「んで、君は?」
「若葉由奈です。2ー3」
まぁ知ってたけどね