蒸し暑かった空気がだいぶ冷えてきたとはいえ、歩いているとほどよく汗ばんでくる。
ナオちゃんの後ろについていくと、駅の表通りから1本はずれて裏通りに入ったところに、赤いレンガの壁に黒い口をぽっかり開けた地下への階段があった。
周りにはナオちゃんみたいなファッションの子がたくさん集まっている。
女の子も多いけど……男の子もけっこういる。
半々くらいかな?
「中行こうぜ」
ナオちゃんに促されて、地下への階段を降りていく。
「マユ、大丈夫?」
ハルカが私の顔を覗き込んでくる。
「え?」
「さっきから顔色悪いよ?」
「あ、うん、ずっと緊張してたから、疲れたのかな~。でも大丈夫! だってハルヒコくんに会えるんだもん」
うふ、と笑ったら、ハルカは苦笑してナオちゃんの後を追った。私もそれに続く。
階段下の受付でチケットを渡すと、奥の黒い扉を開けた。
途端に、ムッとした熱気が体を取り巻いた。
冷房は効いてるんだろうけど、人の熱気に負けちゃってる。
ナオちゃんの後ろについていくと、駅の表通りから1本はずれて裏通りに入ったところに、赤いレンガの壁に黒い口をぽっかり開けた地下への階段があった。
周りにはナオちゃんみたいなファッションの子がたくさん集まっている。
女の子も多いけど……男の子もけっこういる。
半々くらいかな?
「中行こうぜ」
ナオちゃんに促されて、地下への階段を降りていく。
「マユ、大丈夫?」
ハルカが私の顔を覗き込んでくる。
「え?」
「さっきから顔色悪いよ?」
「あ、うん、ずっと緊張してたから、疲れたのかな~。でも大丈夫! だってハルヒコくんに会えるんだもん」
うふ、と笑ったら、ハルカは苦笑してナオちゃんの後を追った。私もそれに続く。
階段下の受付でチケットを渡すと、奥の黒い扉を開けた。
途端に、ムッとした熱気が体を取り巻いた。
冷房は効いてるんだろうけど、人の熱気に負けちゃってる。