「隆・・・顔真っ赤!!」
私は隆の顔を触った。
「うるさい」
隆は発音をしっかりと言った。
私は少し笑ってしまった。

「・・あっ。南・・・・
オレ今日は係りなんだわ・・・」
「私屋上にいたい気分なの・・・
悪いけど・・先生にはうまく言っといて?」
「まかせとけ!!」
隆はそう言って教室に戻った。

私は一人屋上に残って寝転がった。
「風が・・・・凄く気持ちいい・・・」
私は一人事を言ったつもりだった。
しかし返事が返ってきた。
「そうだね・・・・」
私は急いで声の主を探した。

「こっちだよ・・・・」
私の肩を誰かが叩いた。
「始めまして・・・・・
オレ・・・菅愁(すがしゅう)って言います。南さん」
「どうして・・・私の名前を?」

「南さん。学校でモテモテだもん
かなりの有名人だよ?」
「あ・・・・南でいいよ?
みんなにそう言われてるから」
「じゃぁ・・・南!
オレは愁でいいから」
「ねぇ・・・愁はこんな所で何してるの?」
「南と同じさぼりだよ?」
私がサボってるってばれてる・・・。