それでも、このひとの傍に居たい。

そう思っていたあの頃。

ほんとうに幼くて馬鹿なふたり。


バイトもなく、高校も早々と早退したわたしは、

帰宅途中の、

まさに、彼に声をかけられた場所近くで、

見てしまう。

わたしと同級生の顔見知りの女の子と、

ペアルックのY.T。

数秒、ふたりの様子を見詰めた後、

家までの数分の間に、

わたしの答えは決まっていた。