真紀side

さっき伝達の方がこっそり来ていた

私に何か隠すように



真紀「何を話してるんですか?」

私は中庭でこそこそと話している2人を見つけた

高杉「げっ真紀...。」

高杉さんはまるで都合の悪いように私を見た

真紀「なんなんですかー?」

そんな目をされたら気になるじゃない!

何か大きな事件があったとか?

武市「以蔵と小五郎が予定より早く帰ってくるんだよ」

岡田さんと桂さんが?

真紀「へぇー!早く仕事終わったんですね!」

なんだぁ良い知らせじゃない

高杉「違う。きっと真紀の思ってることと現状は違う。だから必ずここを出るな!」

真紀「へ?」

急に高杉さんの表情が変わった

ただ戻るだけじゃないの...?


武市「もう正直に話そうぜ。」

真紀「....」

武市「新撰組の藤堂平助を俺ら尊王攘夷の隊士が斬ったんだ」

平助くんが斬られたってこと?!


武市「そしたらあっという間に新撰組も大量に応援に駆けつけてな、人手不足だから助けに行かないといけないんだ」

真紀「そんな...。」

武市「どうした?何か言いたそうだな」

やっやば!だめだ、今は何も言っちゃいけない

でも。

真紀「私も行かせてください!」

行ってどうにかなるとは限らないけど

岡田「それはだめだね」

真紀「岡田さんっ!」

いつの間に?!

岡田「今の君の立場上、新撰組に合わせることはできないよ。なんせ僕らの敵なんだから」

桂「それとも、何か行かなければならない理由でもあるんですか?」

桂さんは目を細めて私に聞く。