武市side
武市「んじゃ、話も終わったことだし俺はちょっくら町行ってくるわ!」
高杉「え?おい、あいつの見守りは俺任せかよ!」
ったくなんだよ。うるせーなぁ
見守りぐらい1人でできるだろ
高杉「今の俺にはあいつが何かしたら止められる余裕なんか...」
は?
武市「何言ってんだお前。」
高杉「あっい、いやなんでもねぇ」
怪しいな。
高杉「と、とにかく安心して行ってこい!何かあったら俺がなんとかするから!」
さっきと矛盾してるじゃねーか!
武市「ふぅ〜ん。じゃあ高杉なら大丈夫だな。いざとなったら、その買いたての刀であの子を斬ればいいんだし?」
なんてな
高杉「おい、物騒なこと言うな!!」
高杉は冗談だった俺の言葉を本気で返してきた
武市「お前やっぱり...」
俺は高杉の顔を下から覗き込んだ
高杉「な、なんだよ」
武市「惚れてるな」
高杉「....っ.....!?///」
あ、図星か。
高杉「べ、別に惚れてなんかねーよ!ただ単に守ってあげたいとか、ずっとそばにいたいとか、思ってるだけだ...」
それを惚れてるっていうんだっつーの
はぁ
あの、女に興味がなかった高杉がまさかの真紀ちゃんだったとはな...
今月一番の大事件だ。
武市「いいか?お前はやく自分に正直になれ。真紀ちゃんはもう記憶が戻った以上、今や新撰組からの間者となってるんだぞ」
高杉「だからなんだってんだ..」
まだわからないのかよ
武市「蒼馬や岡田に見つかってみろ!即殺されるぞ!」
特に蒼馬だ。
新撰組をものすごく嫌ってるっていうのもあるが、その前にあいつが一番真紀ちゃんを欲しがってる
武市「気をつけろ、その想いは慎重にな」
俺はそう言いしっかりと目を見ながら高杉の肩を思いっきりつかんだ。