高杉side
真紀「その時になったら考えます」
とうとう聞いちまった。
俺も表向きには長州藩の1人として、記憶を無くしている今の内に早く事を済ませたいと思っている
....でも。
時折、本当はそんなことしてほしくないって思ったりとする。
俺はもう..長州藩失格なのかな
高杉「なぁ。俺はどうしたら良いと思う」
俺はポチ男に問いかけた
「くぅ〜ん..」
だけどポチ男は俺を見るだけで答えない
って、当たり前だよな。
真紀「はい、あちらにいらっしゃいますよ!」
突然そう話しながら、真紀は俺の方を見て指をさしていた
ん?
武市「おお。いたいた高杉」
高杉「どうしたんだよ?」
武市は何故か急いでるみたいだった
武市「ちょっとな。とにかくここじゃ無理だから俺について来い」
高杉「はぁ?」
高杉「んで、なんだ要件ってのは」
いろいろ考えてたっつーのに。
武市「これ読んでみろよ」
高杉「なんだこれ」
俺は渡された一枚の便箋に目を通した
武市「岡田からだ」
高杉「.......」
"白里真紀は記憶を取り戻している。俺たちが戻るまで絶対に目を離さないこと"
高杉「記憶を...?」
まじかよ。いつの間に。
武市「驚くよな。でも決定的な証拠は何もないんだぜ?」
高杉「今回も岡田の勘か?」
あいつの勘は良く当たる。
いっつもニコニコニコニコしてるけど本来、頭は良くキレるやつだ
高杉「でも、記憶を取り戻してんなら何故まだここにいるんだ」
武市「俺たちの動向を探るために決まってるじゃねーか」
ふぅん
なにも変わらない
結局、敵同士ってことか。
武市「何にせよ、これから真紀ちゃんを外に出すのはよすぞ」
高杉「そうだな」