高杉「ほら行くぞ..」

え?どこに?

高杉「お前がくれたんじゃねぇか。犬んとこだよ」

あ!そっか!

早速使ってくれるんですね

真紀「行きましょう!」


こうして私たちは犬小屋に向かうことにした。


真紀「そういえばあの子犬、名前はあるんですか?」

ポチとかクロとかいろいろあるよね

高杉「決めてねーなー」

真紀「じゃあ名前つけましょうよ!」

たぶん男の子だった気がする。



「わんわんっ」

うん、男の子だ!

私は抱えていた子犬を離す

高杉「もう犬でいいんじゃね?」

な、名前がですか?!

真紀「もっと可愛い名前にしましょうよ〜」

うーん。でもポチが無難かなぁ...

真紀「ポチ....」

ううん。普通すぎる

高杉「わかった!」

真紀「良い名前思いついたんですか?」

高杉「おう、まぁなっ」

ふんっと得意げな笑みを見せた

高杉「こいつ男なんだろ?ポチ男にしよーぜ!」

ポチ男?

高杉「どうだ?良い名前だろ!」

「わんわんっ!」

ちょっとネーミングセンスには欠けるけど

真紀「良いと思います!」

あははっ高杉さんらしくて!



高杉「ポチ男!これ、こいつからのプレゼントだ」

(ふわっ)



高杉「あったけぇだろっ」

高杉さんも微笑みながら毛布を撫でた


高杉「そう言えばよ。お前ってもうあいつの嫁なのか?」

あいつって...蒼馬くんのこと?

真紀「まぁはい。そうなりますね」



高杉「じゃあそろそろ...子供とか作らねぇのか?」

高杉さんは申し訳なさそうに私に尋ねる

真紀「あ、あははっちょっとそれはまだ私には...」

だって、蒼馬くんが狙ってるのは私の子供だから。

もう高杉さんなら蒼馬くんからこのことくらい聞かされてるはず

その手にはのりませんからね....

私の子供まで犠牲になんてしたくない。

高杉「そろそろしてやれよ。あいつも跡取りが欲しくなる時期だぜ」

真紀「嘘つき」

高杉「ん?」

真紀「あっいえ、なんでも...ありません。」

高杉「そうか」

気づかれたかな。

最近の私はどうかしてる

高杉さんたちにもありのままの私を認められたいって思い始めている

だめだなっ...。