(ぐつぐつぐつ)
今はお味噌汁を煮込んでいる。
美味しくできたかな?
ごくっ...
私は一口飲んだ。
真紀「よし、OK!」
でも、もう一品何にしよう。
誰かの好きなものでも入れようかな。
沖田「春ちゃんいる?」
真紀「沖田さん!」
いいところに来た!
真紀「沖田さん!実は、もう一品まよっ「島原に行くよ」...」
へ?
真紀「今、食事を作っている最中なんですが・・・」
沖田「知ってるよ。そんなの」
真紀「じゃあ何故、島原に?」
沖田「芹沢さんの命令だからね」
こうして私たちは行くことになった。
せっかく食事作ったのにー泣
海斗「芹沢さんってどの人?」
海斗は私に聞いてきた。
真紀「わかんない。写真で残ってるわけじゃなかったし。ただ、芹沢さんが暗殺されることは知ってるよ」
海斗「暗殺?」
真紀「うん。確か芹沢さんは横暴な事ばかりやっていたから新選組に殺されるって本に書いてあったような。」
海斗「へぇー、前から思ってたけど真紀はすごいな。」
真紀「なにが?」
私は、私よりも背が高い海斗を見上げて聞いた。
海斗「物知りっていうか、頑張り屋というかなんていうか...まぁとにかく自慢の幼なじみだ!」
歯を見せて笑っている。
少し黄昏に見える太陽は今の海斗にすごくなじんでいた。
真紀「ふふっなにそれ!」
照れくさくて笑っちゃう。
真紀「でも、私達これからどうなるのかな」
あっちの時代では騒ぎになってるのかもしれない。
突然タイムスリップしちゃったからね。
海斗「どうにかなるよ。いざとなれば俺だって真紀を守れるから心配しなくても大丈夫。」
なんだろう、今の私の目には海斗がいつもと違う。
大きい存在だ