蒼馬「さて、本題はここからだ。今日は何人かでいつもの場所へ出掛けるぞ」

武市「伝達か」

めんどくせーなと寝っ転がった

真紀「伝達?」

岡田「毎回日にちを決めてあったこととかを報告してるんだよ」



蒼馬「それで、その役を決めようかと思っているんだが。俺と岡田と桂でいいか?」

同意を貰うように桂さんと岡田さんの方を見る

桂「いいですよ」

岡田「うん。じゃあ武市くんたちはこれからお留守番だね」

武市「よっしゃ、久しぶりに休める!」



蒼馬「真紀は俺たちが出る前にご飯をこしらせておいてくれ。少し長旅になるゆえ食料は必要だからな」

真紀「わかりました」

おにぎりとかでいいよね。


蒼馬「日が丁度登りきったくらいに出発する。お前ら、それまで用意しとけ」





こうして3人はお殿様のところへ何週間か出掛けることになった


真紀「これ、頼まれていたお弁当です」

蒼馬「おう」

真紀「気をつけていってきてください」

蒼馬さんたちが出掛けている間は私と高杉さんと武市さんだけになる。

蒼馬「お前も、気をつけろよ」

真紀「何がですか?」

蒼馬「屯所が手広になった今、新撰組が突撃するには絶好のタイミングだろう」

真紀「.......」

(くしゃくしゃ)

真紀「?」

蒼馬さんは私の頭を撫でた

蒼馬「そんな顔するな。何かあったら俺も駆けつける」

違うんです。違うんです。

私はそういう意味で悲しい顔をしたわけじゃないんです

真紀「.......はい。」


桂「それでは、そろそろ行きましょう」

蒼馬「ああ」

私は大きな3人の背中を消えるまで見つめた。