真紀「餌とかはどうしてるんですか?」
この時代にドッグフードなんてあるの?
高杉「夕飯の残りをこっそり持ってきて食わせてる」
真紀「へぇ〜」
ちょいちょいと私も子犬の鼻を触る
「くぅぅ...」
真紀「高杉さんにそこまで思ってもらえるなんて幸せですね」
暖かい宿に入れてあげてご飯も食べさせてもらえてるんだもん
普通の高杉さんじゃ考えられないから。
高杉「妬いてんのか?」
へ?
高杉「違うのか?普通、女にそう言われれば誰でもそう思うだろ」
真紀「あ、そういうわけじゃ...」
高杉「ただの勘違いか。恥ずかしい」
顔を下に向けた。
高杉「お前もう戻れ。今日は直に寒くなるだろう布団で温まりな」
真紀「は、はいっ」
なんか強制的に帰されちゃったけど何かまずいこと言ったかなぁ
布団...そうだ!
私は部屋に戻って布や糸などを取り出した
こう見えても裁縫得意なんだよね〜!
高杉さん喜んでくれるといいな
ジーリリリッジーリリリッ
真紀「ふあぁ。もうこんな時間。」
日にちまたいじゃったみたい
虫の音だけが聴こえる。
桂「真紀さん?」
真紀「桂さん!まだ起きてたんですか?」
桂「私は仕事がありましたしね。真紀さんこそ、こんな時間まで何やって」
真紀「ちょっと作り物してたんです」
私は微笑みながら作業途中の物を見せた
桂「それはごくろくさまです。どうです?一緒にお茶でも」
真紀「いいですね!じゃあ私、淹れてきます」