蒼馬side

とうとうこの時が来たか。

ずっと待ち望んでいた

完全に俺の思い通りになるにはあと少しだ。


武市「本当にあの計画実行すんの?」

武市は俺に聞いてきた

蒼馬「何か不都合でもあるのか」

武市「い、いやなんでもねぇ」

真紀を使って俺は長州勢力拡大を夢見ている


真紀自体は能力を持っているが俺が狙っているのは本来は真紀じゃない、その子供だ。

高杉「でも、なんだってあいつの子供にそんな力があるってんだ」

蒼馬「真紀が完全に覚醒してないからだよ」

(ゴクッ)

俺は一口お茶を飲んだ

桂「覚醒?真紀さんには治癒能力だけではないのですか?」

蒼馬「あぁ。あいつは春の生まれ変わりだからな」

武市「まじかよ?!」

高杉「気付かなかったぜ」

あの青い目...完璧な証拠だ。

岡田「春さんって誰ですか?」

岡田は首を傾げた

高杉「そうか、岡田は後からここに入ったから知らないんだ」

岡田「?」

桂「昔、長州藩には春という強力な巫女がいたんですよ」

懐かしいなと武市は首を縦に振った

桂「その方は自分で願えば人を生き返らせることもできたし殺すこともできたんです」

岡田「願うだけで?」

桂「はい。しかしある時、春さんが出かけている矢先....」

蒼馬「新撰組に殺されたんだ」

あいつらにとって春の能力は一番邪魔だったんだろ

あの光景はいつ思い出しても腹がたつ



武市「ということは今の真紀には治癒能力だけと聞いたところ、ある程度力は弱まっているから覚醒も遅いと考えたんだな」

蒼馬「おう。だから真紀が死ぬ前に、その子供にその力を宿らせておく」


これが俺の考えていた道筋だ。

高杉「そうしたら長州もまた強力になるな」