はぁはぁ

私は走った

早く、早く着いて!

知りたい。よくわからないけど全てを知りたい

真紀「はぁはぁここかなー?」

膝に手をつき大きな鳥居を見上げる

どうやら神社に着いたようだ。

「ここで何やってんの?」

(ビクー!!)

真紀「海斗っ?!」

いきなり声かけないでよ!

びっくりするじゃない!!

真紀「陸さんにここに来るように言われて。」

海斗「陸って、蒼馬のことか。あいつ、転校生らしいな」

真紀「そうなんだ」

海斗「あの蒼馬ってやつはなんなんだ?真紀の知り合いなのか?」

真紀「知り合いっていうか。まぁそんなところ」

自分でも良く分からないから説明のしようがない。

それよりも

真紀「海斗は何しにきたの?」

海斗「えっ?あ〜あのえっと、俺は真紀が走って学校を出て行ったのを見つけたから気になってついてきたんだ」

海斗はそっぽを向きながら頬をかいた

真紀「そっか。じゃあ、私行くね」


私はさっそく海斗を置いて神社の中へ入った

ごめんね。時間がないんだ。

早く知りたい。あれがなんだったのか。

真紀「さ、さむっ!」

風が私たちを巻き込むようにビュービューと音をたてて吹いている

海斗「ったく。これやるよ。」

真紀「ありがとう!」

優しいなぁ

昔から変わらないね。


「そなたを待っていた」

ん?
いま声がした。

真紀「海斗しゃべった?」

海斗「俺じゃない。」


真紀「誰....?」

「私は聖水の神。お主が持っている刀の中にうみこまれている石だ」

石?

あ、ほんとだ!石が付いてる。


真紀「私を待ってたって、何かあるんですか?」

「少しこの世を出てもらう。」

真紀「この世を?どういうこと?」

「歴史を変えてもらうってことだ」

海斗「歴史を変えるって。真紀、やめようぜ。危ない気がする」

私は海斗の声を無視して聖水と呼ばれる石に言った。

真紀「どうすればいけるの?」

怖いけど行かなきゃいけないような気がする

「良い心構えだ」

真紀「ありがとう」

「行き方に関しては心配するな。とにかくあちらに着いた時はお主は春という人物になりすますのだ。幸運を祈る」

すると前に扉が現れた



海斗「おいっ!真紀!」

「海斗!すぐ戻ってくるから!」

私は前へ進んだ。

一歩一歩...

海斗「....っ!真紀だけ行かせるわけにはいかねぇだろ。」

海斗も一緒に進んだ
一歩一歩...

こうして私たちの運命は変わっていくことになる。